占いは遠い昔から多くの人に親しまれており、特に「当たる占いとは何か?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、占いが当たると感じる理由やそのメカニズムについて解説します。「占いが当たるメカニズム」や「占いが当たるからくり」がわかれば、むやみやたらに当たる占いを探してネットをウロウロする事もなくなります。
この記事ではチャット占い師(見習い)のわたしが「信頼できる占い」の見極め方をお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね^^
- 占いが当たる理由やメカニズムについて理解できる
- 占いを信じることのメリットとデメリットを知る
- 当たる占いと信じない方がいい占いの違いを理解できる
- 占術や占い師の選び方について学べる
占いが当たる理由やメカニズムとは
占いが当たるように感じる背景には、いくつかの心理的なメカニズムが関わっています。この心理的な影響が占いが当たる理由、つまり「的中感」を強める要因となっています。
逆に言えば、占いによる心理的な影響を理解しており、その影響を『不要だ』と思っている人にとっては、占いは不要なものになります。
つまり。
占いは占い結果を信じたい人が利用するもの。
次章から詳しく解説していきます。
占いが当たる確率が高いのはなぜか
占いが当たる確率が高いと感じるのは、単なる偶然ではなく、いくつかの心理的要因やテクニックが絡んでいる事が原因です。ここでは占いの内容が広く適用できる言葉を使う3つの原因について解説します。
バーナム効果
占い師は、誰にでも当てはまるような曖昧で一般的な表現を使用することで、多くの人に「自分にぴったり当てはまっている」と感じさせることができます。これを「バーナム効果」と呼び、星座占いや血液型占いにはこの手法が良く使われています。
確証バイアス
また、人には「確証バイアス」と呼ばれる心理的傾向があります。これは、自分にとって都合の良い情報だけを記憶し、不都合な情報を無視する習性のことです。
例えば、占いの中で「今日は何か良いことが起こる」と言われた場合、実際に良いことが起こればその部分だけを覚えて占いが当たったと思いがち。でも、悪い結果や特に何も起こらなかった日は記憶に残りにくいため、外れた占いは忘れてしまうのです。
自己成就予言
さらに、占いが当たる確率が高いと感じるもう一つの要因は、「自己成就予言」も関係しています。これは、占いで良いことを言われた場合、その言葉に影響を受け、無意識のうちに良い結果を引き寄せる行動をとることです。
例えば「今年は恋愛運が良い」と言われると、その予言を信じてより積極的に人と接するようになり、結果的に恋愛がうまくいく可能性が高まります。こうした行動の変化が、占いが当たったと感じる要因になるのです。
「バーナム効果」「確証バイアス」「自己成就予言」ポイント
占いが当たるからくりを知っておこう
占いが当たるように感じる背後には、人の心理的要因を利用した『からくり』が存在します。
バーナム効果を使ったからくり
まず最も知られているのが、先述した「バーナム効果」です。占い師は、誰にでも当てはまるような曖昧な言葉や表現を使い、聞き手に自分だけに言われたかのような錯覚を与えます。
例えば、「最近、疲れを感じていませんか?」という問いかけは、ほとんどの人が感じることがあるので、多くの人が「自分に当てはまる」と感じるでしょう。また「最近心配な出来事がありませんでしたか?」と問われれば、占いしている位なので当然何か気になる事があるでしょう。
このように、占いは主に相手の日常にありふれている一部を切り取った表現を使うことが多いのです。
コールドリーディングを使ったからくり
さらに、「コールドリーディング」と呼ばれる技術も、占いが当たったように感じる原因の一つです。
コールドリーディングは、相手の表情や話し方、服装などの外見的な情報から、瞬時に推測して話を進める手法です。占い師は、短時間の会話の中で相手の性格や背景を探り、まるで相手のことを知っているかのように見せかけることができます。
こうしたテクニックを駆使することで、占い師は「あなたのことを見透かしている」と感じさせるのです。
自己成就予言を使ったからくり
また、「自己成就予言」も占いのからくりにとって重要な一つです。人は良い結果を信じて行動を変え、その結果として予言が的中するように見える現象です。
例えば、「金運が上がる」と言われた人が節約や投資に意識を向けるようになり、結果として実際に金運が向上することがあります。
このように、占いの結果を受け入れた人の行動が変わることで、予言が当たったように見えるケースも多いです。
よくある人気の占いがなぜ当たるのか解説
人気の占術での占いは『当たる』気がしますよね。なぜ当たると思うのか解説します。
生年月日をもとにした占いはなぜ当たる?
生年月日をもとにした占いが当たる理由は、主にその占術が長年のデータに基づいていることにあります。四柱推命や占星術、数秘術など、生年月日を使う占いは、古くから膨大なデータを蓄積し、それを基に個々の性格や運命を分析する方法です。これらの占術は、特定の時期や条件下で生まれた人々に共通する傾向や特徴を割り出すことができるため、精度が高いと認識されています。
ただし、実際には占いは統計学ではありません。
この説明でお気づきの方もいらっしゃるかと思います。
占いって『統計学』に基づいたものではないため、本来、正確性はありません。
確かに多くの人が利用はしていますが、そのデータを集め分析し平均や割合を計算した正確なものではなく、あくまで主観的に『その傾向がある気がする』だけなのです。
こうした生年月日占いが当たると感じるかどうかは、前述の通りここでも「バーナム効果」や「確証バイアス」が関連しています。生年月日占いの結果に関して、特定の情報が自分に当てはまっていると感じるのは、占いの内容が一般的であったり、個々の状況に応じて独自に解釈されやすいからです。
とはいえ、長い歴史を背景に持つ占術として、多くの人に信頼されていることは確かです。
YouTubeのタロット占いはなぜ当たる?
もうお気づきだと思います。
そう、YouTubeのタロット占いが当たる理由は結局「バーナム効果」「確証バイアス」「自己成就予言」が関係しているのです。
YouTubeタロット占いでは、冒頭やチャンネルの説明欄に『ピンときたものだけ受け取ってください』『ピンとくるカードを3択で選んでください』と前置きがあります。この前置きを伝える事で、その人がメッセージを受け取りやすい状態に誘導して『当たる』錯覚をさせているのです。
また、YouTubeに関してはYouTuberと視聴者の距離が非常に近く、これが相手への信頼につながって占い結果を信じやすくさせています。
この効果を『ザイオンス効果』と言います。
結果。
YouTubeタロット占いが当たるような気がしてしまうのです。
一番当たる占いはどれ?信頼できる占いの見極め方
「一番当たる占いはどれか」という質問に対する答えは、実は非常に主観的です。なぜなら、占いの当たり外れは、占術自体の信憑性だけでなく、占う人の技量や相談者の信じる姿勢にも大きく左右されるからです。したがって、一概に「これが一番当たる」と断言することは難しいのです。ただし一定の基準をもって占いを選べば、良い道しるべにもなります。
占術で見極める
占いが当たるかどうかを見極める場合、自分が『好きかどうか』で占術を選ぶことが重要です。例えば、生年月日や星座に基づく占いを好む人は、四柱推命や占星術が合うかもしれません。一方、直感やその場の状況を重視する人には、タロット占いや易占いが向いていることがあります。各占術にはそれぞれの特徴があり、状況に応じて適切に選べば自分の欲しい結果を導き出せることがあります。
◎人気の占術と特徴
星占い(占星術) | 生年月日や星座の位置をもとに、性格や運勢を占います。太陽や月、星の動きに基づくため、全体の傾向を読み取るのが得意です。 |
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タロット占い | タロットカードを使って占います。カードの絵柄や位置から、現在の状況や未来の可能性を読み解き、具体的なアドバイスを提供します。 |
手相占い | 手のひらの線や形を見て性格や運勢を占います。感情線、生命線、知能線などがあり、それぞれが人生の方向性や健康運などを示すとされています。 |
四柱推命 | 生年月日と出生時間をもとに、東洋の陰陽五行思想を使って運命を読み取ります。人生の大きな流れを知ることに適しています。 |
数秘術 | 名前や誕生日の数字をもとにして運勢や性格を占います。数字には特別な意味があるとされ、その人の性格や未来を解き明かします。 |
占い師で見極める
また、占術を好きかどうかと共に、好きな占い師かどうかで見極める事も選択肢の一つです。同じ占術を使っていても、経験豊富な占い師、ズバット系の占い師、寄り添い系の占い師と、占い師は千差万別。ただ、多くの相談者の悩みや問題を解決している占い師たちは、的確なアドバイスを提供できる可能性が高くなります。評判の高い占い師や、多くのリピーターがいる占い師は、対象者の欲しい解答を提供できる占い師といえるので、信頼性が高いと言えます。
ただ、インターネットの口コミやレビューは作り込まれている可能性があるので、軽く試してみて、自分と合うかどうかを基準に考えると良いでしょう。
当たる占いとは?信じるべき占いと信じない方がいい占い
占いを信じるべきか、信じない方がいいかという問題は、個々の状況や目的に応じて異なる事になります。ここでは信じる、信じないの基準について解説します。
信じる方が良い占い
そもそも当たる占いとは、相談者にとって有益な指針やアドバイスを提供できているかどうかがポイントです。つまり信じる価値がある占いとは、具体的で実践的なアドバイスを提供し、相談者の行動をポジティブに変えるきっかけとなる占いだと言えます。
信じない方がいい占い
一方、信じない方がいい占いも存在します。それは、対象者に対して漠然とした内容や不安を煽るような占いです。特に「高額な商品を購入しないと運気が上がらない」などと言われる場合は注意が必要です。こうした占いは、相談者の不安を利用してお金を得ることが目的であり、実際には何の効果もないことが多いです。また、極端に不安を煽る占いは、心理的な負担を与えるだけで解決策を提供していないため、信じない方が良いでしょう。
占いが与える自分への影響とは?信じることのメリットとデメリット
占いは当たるかどうかより『自分が信じれるかどうか』というメカニズム働いていることがわかったと思います。ただし占いを信じる事については、メリットとデメリットの両方の側面があります。ここではメリットデメリットについて解説していきます。
占いを信じるメリット
まず、占いを信じるメリットとしては、精神的な安定感や前向きな行動への後押しが得られる点が挙げられます。占いは、未来に対する不安や悩みを和らげ、人生の指針を与える手段として役立つことがあります。特に、ポジティブな結果を受けた場合、人はその結果に基づいて行動を変えることがあり、結果として良い方向に進むことが多いです。
例えば、「恋愛運が上昇する」という占いを信じることで、自信を持って人と接することができ、新しい出会いやチャンスを引き寄せやすくなります。このように、占いがポジティブな影響を与えることは、信じることで得られる大きなメリットです。
占いを信じるデメリット
一方、占いを信じることにはデメリットもあります。それは、占いに依存してしまうことや、ネガティブな予言によって生活が制限されることです。占いを過度に信じすぎると、自分自身の意思や判断が弱まり、あらゆる決断を占いに委ねるようになってしまうことがあります。
例えば、「今日は運が悪い」と言われた日には、普段なら積極的に行動する場面でも消極的になり、結果的にチャンスを逃してしまうことがあります。また、悪い結果を聞いてしまうと、精神的なストレスや不安が増し、それが生活に悪影響を与えることも少なくありません。
したがって、占いを信じることは、バランスが重要です。占いをあくまでも一つの指針として捉え、自分自身の意思や判断を大切にすることが、メリットを最大限に活かし、デメリットを避ける事がよりよく占いを使うための鍵となります。
占いを利用しない方がいい人の特徴
チャット占い師を始めて。
こんな人は占いをしない方が良いのにな~と思うお客様の特徴があります。
それは『執着する人』です。
- 別れた彼氏に執着する人
- 付き合っている彼氏に執着する人
- 不倫相手に執着する人
- 家族に執着する人
- お金に執着する人
- 職場に執着する人
私が所属しているチャット占いサイトでは、お客様にお悩みを記載いただくスペースがあるのですが、お悩みの中で「別れて10年、復縁希望」など、執着具合が見て取れる情報を記載している方がいらっしゃいます。
それをみるたび、このお客様はどうすれば執着だと気づく事ができるのだろう・・・とモヤモヤしてしまいます。
執着は依存を生み出します。
始まりは彼への執着だったとしても、執着はやがて依存にかわり、依存が依存を呼びます。
結果、個人の判断力が低下し、今度は占い師に依存が始まります。
そして、なんでも占いに基づいて行動を決定するようになり、占いの先生に依存することで、大きくお金を使ってしまいます。
リピーター様と依存リピーター様の違い
良質なリピーター様だと、何かの節目節目にご相談頂き、しばらく間があきます。
しかし依存リピーター様は占いをする頻度が高く、決まった先生に一度に大きくお金を支払うか、複数の占い師をはしごされます。
そして、どんな占い結果をもらっても、他には?他には?と求められ、納得する事がありません。
そして占いへの依存が始まると、自分で考える力が鈍り、最終的に重要な決断を他人に任せてしまう傾向が強まります。これは、長期的に見て自己成長や自信を損なう原因となり、人生全体に悪影響を与える可能性があります。
悪質な占い師や占いサイトに注意
良心的な占い師の場合、同じようなテーマで占いを求めてくるお客様に対し、期間をあけるよう促すのですが、中には、占い結果を利用して高額な商品を勧めたり、リピーターを増やすために不安を煽ってわざと依存させる占い師もいます。
もしこのような状況に巻き込まれると、金銭的にも精神的にも負担がかかり、信じ続けることで人生が崩壊してしまう恐れがあります。
そのため自分は執着強めだな~という人は、いったん占いから離れる事をお勧めします。
占いはあくまでも参考程度に捉えるべきであり、日々の生活や重要な決断においては、自分自身の意志や判断力を大切にすることが重要です。占いが生活の指針として役立つことはあっても、全てを支配させるのは避けるよう、意識してご利用されると良いでしょう。
信頼できる占術や占い師の選び方とは?
ここまでをまとめます。
- 信頼できる占術:長い歴史があり多くの人が利用している占術
- 占い師:依存させず、リピートしたいと思わせる占い師
当たる占いとは?結論:信じるか信じないかはあなた次第だった
結論:占いは当たると信じるから当たる
この記事では『占いが当たる理由とメカニズム』について詳しくみてきました。
当たる占いとは?その理由と見極め方のポイント
- 占いが当たる理由には心理的要因が多く関与している
- 「バーナム効果」により、誰にでも当てはまる表現が使われやすい
- 「確証バイアス」により、良い予言だけを記憶する傾向がある
- 「自己成就予言」により占いが当たったと感じやすくなる
- 生年月日占いは統計学ではない
- しかし生年月日占いで多くの人々が占ってきた歴史があり信頼性が高いとされる
- 四柱推命や占星術は長年のデータに基づき精度が高いとされる
- 信頼できる占い師は的確なアドバイスと節目でのリピートを促してくれる
- 占いを信じすぎると自己判断力が低下するリスクもある
- 執着する人は占いをしないほうが安全
- 自分が信じられる占術と占い師を見極めることが重要
ここまでまとめてきたように、占いは今その人が欲しい結果を『あぶりだすツール』として有効なものだと私は考えています。
つまり、占いは当たる・当たらないという基準よりも、占った結果、自分がどう反応するかで欲しい答えに気づく事が出来る最強のツールともいえるのです。
ただし、執着が強い場合は真実の答えが見極められない懸念もあります。
だとするならば、できるだけ自分が気持ちよく結果を受け止められる占い師や占いサイトに出会えると、ただの占いにとどまらず、目標達成、願望成就までの道のりのサポートがのぞめます。
ぜひ『良く当たる』と思える、相性の良い占い師や占いサイトをみつけて、占いを楽しんでみてくださいね^^